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2008/05/26

自分で直しました「MacBook Airの冷却ファン停止」

Fan0rpm3MacBook Airの冷却ファンは、昨日の日曜まで停止したまま動き出す様子はありませんでした。冷却ファンが止まっていても普通に仕事で使っていましたが、それでも熱暴走で止まってしまうことはありませんでした。しかし高温になっている時に、VMware Fusionの仮想マシンを起動させようとすると「VMware Fusion 回復不可能なエラー:(vmx)」というエラーが出て起動しない症状が発生。だいたいCPU温度が60℃超えたあたりから出るのですが、CPU温度が上がれば必ず出るわけでもありません。CPU温度が80℃超えていても問題なく動いていたので、おそらくEnclosureの温度が影響しているのではないかと考えています。Enclosure温度が上がっているのはメモリの温度のためで、メモリが高熱になったことによって一部の動作がおかしくなるのかもしれません。しかしこの時にはVMware Fusion以外は問題なく動いていたので、仮想マシンが壊れたのだと考えていました。

上の写真はApple Hardware Test(後述)で4時間半にもおよぶフルテストをした後に取得した温度です。Apple Hardware Testではメモリに障害がないかのチェックでメモリの全領域へのアクセスするため、メモリの負担がかなり大きく温度も上昇します。実際、終了後にはEnclosureとEnclosure 2の温度が41℃となっています。ここはだいたい33~35℃で推移している部分なので、普段よりずっと上がっています。この時にはVMware FusionでのWindowsやCent OSが上がらないだけではなく、MacOS Xのマウスの動きさえもぎくしゃくとして操作しづらい状態になっていました。この時にVMware Fusionが起動しないことがある理由として、メモリの温度上昇の可能性に気付いたわけです。

冷却ファンが止まったことによって不具合がちらちら出てきたので、システムを初期状態に戻すPRAMリセットやPMUリセットを行いましたが、症状は変わりません。そして最後にハードウェア的な障害なのかMacOS Xの障害なのかの切り分けるためにApple Hardware Testを動かして診断してみました。Apple Hardware TestはMacBook Airの電源を入れる時にDキーを押しっぱなしにすることで、MacOS Xの代わりに起動するツール(というか環境)です。インストールされているOSとは無関係に動いているので、これで診断することでOSのようなソフトウェア不具合とハードウェア故障を切り分けることができます。

診断の結果、出てきたのは「4MOT/1/40000002:Exhoust-0」というエラーです。あきらかに冷却ファンのエラーです。これでOSとは無関係に冷却ファンが壊れていることが決定しました。(ちなみにMacBook Air/1.8GHz/80GB HDDだと簡易テストで5分ぐらい、フルテストだと4時間半ぐらいかかります。テスト中、けっこうプログレスバーや経過時間が30分や1時間ぐらい止まっていたりもしますので、気長にお待ちください。)

動きも怪しいし、Apple Hardware Testでもエラーがわかったので、土曜日にAppleの店頭サポート窓口であるジーニアスバーに行ってきました。しかし予約を取ろうと予約ページにアクセスしたら、予定の空いているところは全部予約がいっぱいで、予約をまじめに入れるとしばらく行けそうにないような日時に。Apple Hardware Testでのエラー番号もわかっているので、予約が必要なことは知らないフリしてとりあえず行ってみました。

たどり着いたジーニアスバーでは、なーんかオシャレな雰囲気にカジュアルな服装の担当が3人ほどいて客の対応をしています。バーのようなカウンターで対応してて、マニアックなおっちゃんが部品を大量に入れたパーツケースを背にして事務机で使い込まれた工具で対面修理を行うクイックガレージとは大違いです。

待っている人がいない時に客の対応が終わった担当がいたので、つかまえてみました。実際のところは客対応以外に作業をしているので手が空いているわけではないのですが、エラー内容はエラー番号込みでわかっているので修理期間ぐらいは聞いておかないと持ち込めません。もしかしたらこの程度なら目の前で直してくれるのではないかと期待していたのですが、数年前に対面修理をやめたAppleはジーニアスバーになっても変わっていませんでした。ジーニアスバーはハード障害とソフト障害の切り分けのみで、サポートの手間を減らすための窓口でしかありません。そして回答された修理期間は、淡々と5日という標準の預かり期間しか答えてくれません。出たばっかりのMacBook Airが3ヶ月という短期で壊れたんだから、少しは申し訳なさそうな顔ぐらいしてもいいと思うんですけどね。見た目ばかりオシャレでも、中味のない場所です、ここ。

今は仕事が詰まっているので、修理に預けることはできません。そのまま持ち帰ってきて、土曜日は冷却ファンが止まったまま使っていました。土曜日はVMware Fusionも問題なく動いてくれて、通常利用は問題なし。しかしメモリが高温になっているのではないかと不安はまとわりつきます。MacBook Airはメモリがオンボードでついているので、壊れたら交換ではなく修理になってしまいますから。

そしてここから本題です。日曜にMacBook Airを分解しました。こちらのブログにMacBook Proの冷却ファンが汚れがつまって停止していたが掃除したら動き出したという症例があったためです。

精密ドライバーのプラス#0(#0はサイズです)を片手に、裏面のネジを外していきました。ネジに傷をつけたら分解がバレて、Appleの保証がきかなくなります。けっこう慎重に進めました。ネジはゆるいのもあれば堅いのもあり、トルクレンチのような一定の強さで締める器具ではなく、ドライバ使って手作業で締めている感じがあります。中国での組み立てなので、器具を使うよりも人海戦術で組み上げているのでしょうか。まだ作り始めたばかりの製品であることも理由にあるかもしれません。

ネジを全部外すと裏蓋が簡単に外れるという情報がありましたが、電源の接点側がひっかかる感じで外れません。ちょっと力を入れたら、ぱかりと全体が外れました。噂通りにバッテリが半分を占めています。冷却ファンは吹き出し口の少し内側、キーボード側から見るとMacBook Airのロゴの少し右側の下にあります。手で回してみると滑らかにまわります。汚れは特にないようです。ちょっとしたことでファンの回転がひっかかることもあるので、手で何度か回してみました。そして裏蓋を開けたまま電源オン。ワンダホーなことに、ファンが回り始めました。回転数も2000回転をこえています。どうやらこれまでの停止はなんかしらひっかかっていただけのようです。裏蓋をはめ、ネジを締める前にもう一度電源を入れてみます。これもOK。安心してネジを締めていきます。

このついでにテーブルに置いた時に左隅が紙一枚分ぐらい浮いているのを直してみるかとネジを締める順と強さを気をつけてみましたが、これは変化なしでした。あいかわらず紙一枚分浮いた感じです。これについては気にしている人も多いですが、私は「手を置いたぐらいでガタツキがなくなる程度」の歪みなんて気にしていません。キーボードを打っている時に手を置いていたらガタツキなんてなくなりますし。

Fan2500rpmそんなわけで安定して冷却ファンが回転してくれるようになりました。そしてMacBook Airの分解の入り口までの経験も積めました。これでなにかあっても、自分でできる範囲が広がったので安心です。(^^)

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コメント

復旧おめでとうございますっ!
 
あいかわらずムチャしますね~。(褒め言葉)
 
ところで、『ネジに傷をつけたら分解がバレて、Appleの保証がきかなくなり……』ってそれ以前にインターネッツなウェヴログで公開しているのですからバレバレなのでわ~?w

投稿: はだだ | 2008/05/26 08:31

な~に、リアルにバレなきゃいいんですよ。(笑)

投稿: にしヤン | 2008/05/26 23:13

こんにちは。私のMacBook AirはCPUファンが異音を立てています。普段はカタカタ言う程度ですが、使用中に本体を傾けたりすると、ブーンと部屋中に響きわたる大きな音になります。

裏蓋を開けてファンの動作をみると、羽根の回転がかなり遅くなっていて、どうも軸と羽根の接触に問題がある様子でした。なんとかだましだまし使っていますが、いずれ修理に出そうと思います。これから暑くなると心配ですし。

投稿: noir | 2008/05/31 17:49

noirさん、こんにちわ。

異音を立ててるのは心配ですね。私のAirはファンの風音は6000回転以上になると昔のデスクトップと思えるほどブオーという音がすごいのですが、普段の2500回転では吹き出し口に耳を近づけてもHDDの回転音と区別がつかず、音はほとんど聞こえません。

ファンの部品品質の問題のようですので、修理に出したらファン交換ですっきり直りそうですね。

ファンがひっかかってる状態で無理して回っているとなると、ファンに多くの電流が流れるため、回路に無理がかかってさらなる故障の原因になる可能性もありますから、早めに修理されるのがいいかと思います。

これから暑くなるので、私もMacBook AirやTime Capsuleが心配です。(^^;

投稿: にしヤン | 2008/06/01 22:54

いやいや〜
保証が切れた所で症状が出てきて、
この記事を見つけて自分で直せる事が解り即実行!
同じ症状で悩んでたんだけど助かったよ!

投稿: 名無しさん | 2010/04/09 19:36

MacBook Air 異音で検索して来ました。わたしのもカタカタ(早い)と異音がするのでどうしたものかと思っていましたが、こちらでの記述を参考に(?)裏をバンとたたきました。そしたら無音に戻りました。仕事柄わりと細かいカスのようなものがある環境なので、吸い込んだものが引っかかっていたのかなと推測しています。カスを吸い込まないように負荷のかからないフィルターのようなものがあればな、と思います。どこからエアーを吸っているのだろう?

投稿: やすひろ | 2010/04/10 13:17

障害対応内容は残しておくものですね。
放置状態なコンテンツですが、お役に立ててうれしい限り。(^^)

MacBook Airの空気吸い込みはたぶんキーボードからだと思います。そのためフィルターつけるのは困難かと。

投稿: にしヤン | 2010/04/12 10:46

わたしもファンの掃除次いでに、ヒートシンクを外し、CPUのグリスを塗り替えたらかなり改善されました。グリス塗り替えおすすめです!

投稿: オマル | 2010/12/09 12:33

ファンが止まっている事に気づいてMacBook使う用事があるのに本気で困っていたところ、この記事を見て神に祈りつつ裏蓋開けてファンを手で回したり掃除機かけてみたところ見事に動きました!
本当に助かりました!ありがとうございました!

投稿: | 2020/09/09 20:44

まさか12年前の記事が役に立つとは。こんな情報でも残しておくものです。(^^)

投稿: にしヤン | 2020/10/31 21:11

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